【これくらい誰でもできるの罠】

キャリアコンサルタント

側から見ると「え!そんなこと出来るの!?すごい!」と言った(言われた)ことに対して素直に受け止められる人ってどれくらいいるんでしょう。かくいう私もおそらく、いやいやそんなすごくないよと言ってしまっていただろうし、それは謙遜でもなく本当にそう思っているから言っていることも多くあります。

でも、それでもしせっかくの可能性やチャンスを自分で見逃していたとしたら。それはとても勿体無いこと。自分が当たり前にやっていて、自分が当たり前に出来ているくらいだし誰でも出来るもんでしょうと決めつけてしまっていることが案外その人の才能だったりするんじゃないかと。ここで大事なのは、その決めつけを一旦脇に置いておいて人からの評価を素直に受け止めることと、他人軸でなく自分軸として捉えられるかだと思います。

誰でも出来ることとは具体的に誰がどのくらい出来るのだろうか?

同じ趣味嗜好だったり同じ業界や職業の集団の中にいると、いわゆる「自分よりすごい人」は沢山見つけられるでしょう。それが良い悪いではなく、そうして見ることで自分の今の地点を測る物差しにもなる。だけど、その集団から一歩出てみると逆に自分がその立場になることも往々にしてあること。誰でも出来るとはおそらく「いや〇〇さんの方がこんなに出来るし」とか「自分の周りにはもっとすごい人いっぱいいるし」などといった「自分と他人との比較」だと思います。そしてこれがまた実はとても曖昧だったりする。いっぱいいるとは具体的に何人なのか、誰でも出来るとは具体的に誰らを指すのか、案外ぼんやりとしていて数も多いわけではない。なので自分軸として捉えられると「〇〇さんもすごいけど、そうか自分もそう思われているんだ」とか「そう思ってくれる人(場所)もいる(ある)んだな」など、客観的に捉えられて素直に受け止められる。そうするとそれを自分の強みと認識できて更に深めていって…と良い循環が生まれるのではないでしょうか。

とはいえ、本当に自分はそう思ってなかったり自信がなくて受け止められないよって人もいるでしょう、そんな時はまずは「ありがとう!嬉しい!」を言ってみてください。謙遜や未熟な部分を口にするのはその後からでも良いと思います。これは自分にとっても受け入れる、受け止める練習にもなりますし、何よりまず相手に対して「自分を見てくれた(良いところを伝えてくれた)ことへの感謝、お礼」なのです。

「こんな自分でもそんな風に思ってくれたんだ、それをわざわざ伝えてくれたんだ!」

そのお礼の言葉としてはまず「ありがとう、嬉しい」をお返しできたら良いですね。

では、また。

 

 

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